一人ぼっち ~第二章~

第三話 「時の扉」

    久しぶりだな。ミュウツー

      34年間、お前を待っていた。

「34年間・・・。俺はどうなっていたんだ。」

一人ぼっち ~第二章~
 第三話 「時の扉」


    デオキシスと戦った後、あの爆発で時の扉が開いた。この湖がその扉。

  お前は爆風でここに飛ばされて、34年後にタイムスリップした。

    信じられないかもしれないが・・・な。


ミュウツーは話を聞くと、湖を見つめ、ホウオウに言った。
その時のミュウツーは、何かを考えていたようだった。

「俺にどうしろって言うんだ。」


   ・・・簡単な事。

  この森を元に戻して欲しい。

「?」

  炎ポケモンこの世界を襲い始めたのはいまから20年前。

 この扉に入って20年前に戻ればいい。

   そして、炎ポケモンの攻撃を阻止する。


「なるほどな・・・。」


  頼んだぞ・・・。


一通り話を終えると、ホウオウはゆっくりと消えていった。
そして、その場は又暗くなった。
ミュウツーは、飛び込む決心をする。

「俺は行く。また戻ってくるから。」

セレに一言。そして、飛び込もうとした瞬間。
ミュウツーの右腕をつかんで、セレが言った。

「まって!僕も・・・僕も行く!
僕いろんな所いきたいんだ!」

「・・・!」

その瞬間に、ミュウツーはセレとウィンが重なって見えた。
だが、すぐにウィンの影は消え去った。

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「俺いろんな所いきたいんだ!」
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「そう・・・か。
死んでもしらないぞ。」





二人が飛び込んだ。冷えた水なのに、それほど冷たくはなかった。
息も出来る。だが、何も見えない。暗い色。
セレと、手をつないでいるミュウツーは、そこで記憶が途切れた。

続く