一人ぼっち

第10話 「人間のいない町」

「人間のいない町・・・?」
ミュウツーは疑問に思う。
かなり広い町だ。これをポケモンだけで作ったというのだろうか。
「確かに、苦労したよ。でも、苦労すればするほど喜びが大きくなるんだ。」

~一人ぼっち~
 第十話 「人間のいない町」

「これほどの町を・・・人間の手も使わずに・・・。」
ウォラはすこし笑う。
そして、ミュウツーに言った。
「・・・。誰でも頑張れば、何でもできるんだよ。」
「・・・そうか。」
しばらくすると、ウィンがやってくる。
そしてミュウツーのベッドに飛び込んだ。
「心配したよー!」
(いや、倒れてたのはウィンが先だが・・・。)
そんなつっこみも、心の中で思った。
ミュウツーとウィンは、ベッドからおり、外へ出る。
「すこし、外の空気を吸ってくるよ。」
「分かった。気をつけてな。」




~外~
わいわい・・がやがや・・・。
人間一人いない町なのに、かなりにぎやか。
ウィンはわくわくしながら、町の奥へと走っていった。
「お、おい!・・・。」
ミュウツーはすこしあきれて、ウィンを追いかける。


~???~
「な、何だと?!あの失敗作のミュウツーが・・・。」
「はい・・・。ちゃんと排除すれば・・・。」
「ククク・・・。まぁいい。ミュウツーは今、どこにいるんだ?」
謎の博士は、地図を広げ、指をさす。
「ここです・・・。」
「ならば・・・ここの町のポケモンもろとも、吹き飛ばしてしまえ!」
~~~~~



「うはー!凄いにぎやかー!」
ようやくミュウツーが追いつく。
ウィンはかなりルンルン気分(?)でステップをしている。
「・・・。」
ミュウツーは、またいやな予感がした。
「な、何だ・・・?この予感・・。・・・まぁいいか。」
また先に行ったウィンをミュウツーが追いかける。
がやがや・・・。

二匹がしばらく歩いていると・・・・・。
バチッ・・・。
「?!」
ズ・・・ズドォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!
一瞬の爆発。その一瞬がすべてのポケモンたちを吹き飛ばした。
そしてその爆発は、火事という追い討ちをして、すぐに消えていった。
メラメラ・・・。・・・・・・・・・・。











「う・・・。?」
ミュウツーが目を覚ます。ここは町ではない。
地面がひんやりして、壁、天井がある。どうやら建物のようだ。
ミュウツーの隣にはウィンが倒れていた。
「う・・・ウィン!大丈夫か?!」
「・・・。う、うん。でも、ここは・・・?」
ウィンはあたりを見回す。
・・・遺跡。
ミュウツーは立ち上がる。
そして、壁をさわったり、出口を探す。
・・・すると、何やら文字が壁に浮かんできた。
「な、なんだ?」
どうやらアンノーンの文字のようだ。
ミュウツーは文字をよく見るが、まったく分からない。
二匹は、どうすることも出来ず、そのまま座り込んでしまった・・・。



続く
今回は短めです。(ぇ