一人ぼっち

第12話 「墓場」

「墓場だと?」
足をじりっとならして、ゲンガーに問いかける。
ゲンガーはすこし笑って、ふっと消えた。
「?!」
・・・だが、ゲンガーは二匹の後ろに立っていたのだ。
「ここは死んだ物が眠る場所・・・。」

~一人ぼっち~
 第十二話 「墓場」

「お前たちもお参りにきたのか?」
ミュウツーとウィンは今までのことを話した。
ゲンガーは目をつむる。
「ふむ・・・。気がついたらここにいた・・・と。」
「ああ。この森は一体・・・?」
「私にも分からん。この森自体は問題ないのだが・・・。・・・・?」
ゲンガーは何かを思いついた顔をする。
すぐに反応するミュウツー。
「どうした?」
「そういえば、この墓場に科学者がうろついているのを見たような気が・・・。」
「?!」
ミュウツーとウィンは驚きを隠せず、ゲンガーにまた問いかけた。
「そ、その科学者は二人いたか・・?」
ゲンガーはじっと思い出す。
そして、目を開けた。
「二人。だったな。」
ザッ!
二匹はそれを聞くと、突然立ち上がり、墓を見回り始めた。







墓場に雨が降る。ゲンガーは二匹を見ながら、じっと岩の上に座っていた。
ミュウツーとウィンはずっと、ずっと墓を見ていた・・・。




ザァァァァァァァァァァ・・・・・。
「・・・。」
ウィンはかすかに隙間の開いた墓を見つけた。
そこに走ってくるミュウツー。
そして、墓をあけた・・・。




「どうした・・・?」
ゲンガーはじっと止まっている二匹を見る。
墓を閉じたミュウツーはゲンガーに言う。
「・・・。やられた。」














        デオキシス・・・・・。












持って行かれた!







続く