一人ぼっち

第十三話 「秘宝」前編

ちょっと小説アレンジ。


「ゲンガー。その二人の博士だが・・・。
デオキシスを持って言った。」

「何?!・・・そうか。あいつらが・・・。分かった。奴はデオキシスをよみがえらせるためには、命の秘宝が必要だ。
君たちはその秘宝を封印して欲しい。だから、これをもっていきなさい。」

ゲンガーは一枚の紙をミュウツーに手渡した。
ウィンとミュウツーは紙を見ると・・・。

~一人ぼっち~
 第十三話 「秘宝」 前編

「暗号・・か?」

紙にはこう書かれていた。

ー四つの守り神。赤の目が眠りし場所に岩の神殿あり。赤の目が見えるとき、そこに侵入するなかれ。
青の目が消える時、求めているものも消えるであろう。ー

「んー。よくわかんないな~。」

ウィンは紙をじっと見る。
だが、紙にはなんの仕掛けもなさそうだ。
とりあえずミュウツーとウィンはこの場を離れた。






森を歩きながら紙を見ているミュウツーとウィン。
だが、二匹にはまったく分からなかった。
その場に座り込むウィンを見たミュウツーは、休憩もかねて座った。

「四つの守り神・・・か。四つ・・・。森にありそうな四つの物ってなんだ・・・?」

「なにか特別な木が四本あったりして。」

「もしそうなら、どこにあるのかが分からない・・・。」

・・・・・・・・・・・・・・・。








「ま、まぁ、とりあえず進もう。」

ウィンは汗を流してミュウツーに言う。
ため息をついたミュウツーはとウィンはまた、森を歩いていった。




「た、たすけてぇぇ!」

「?」

叫び声が近くから聞こえてくる。ミュウツーとウィンはその声の方に走っていった。
そこにはメガネをかけたリザードンがとらばさみに引っかかっていた。
ミュウツーはなんかの超能力で(?)とらばさみを開き、その辺に投げ捨てた。

「ふぅ。助かったよ。君たちは?」

ミュウツーとウィンは今までのことを話す。
そして、話の途中にゲンガーから渡された手紙を見せた。

「・・・。あー。ごめん。僕には分からないや。あ、でも僕の家に本がくさるほどあるから、そこに手がかりが・・・なーんちゃって。あるわけ無いか。」

リザードンの独り言っぽい発言を聞いたウィンは、ミュウツーをつれてすこし離れる。
そして小さな声で言うのだった。




(この人、リザードンだよね。あの強いポケモン。)
(ああ。でもメガネかけてるし自分のこと僕だし、・・・まぁ、こんなリザードンも世の中には一匹はいると信じよう。)



話が終わって、リザードンの所へ戻る。
そしてミュウツーは言った。

「とりあえず、その本に何かあるかもしれない。連れて行ってくれないか?」

「ああ、いいよ。こっちだ。」



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~~研究所~~
ゴポ・・・。

大きな水の入ったカプセルの中に、デオキシスの亡骸が入れられている。
亡骸には何本ものチューブが刺さっており、そのカプセルのそばで二人の博士がキーボードのようなものをうっていた

「駄目です。デオキシスは生き返りません。」

「そうか・・・。」

「そういえば、命の秘宝伝説と言うものがありましたね。その秘宝のかけらを亡骸、もしくは死直前の生き物に飲み込ませればたちまち生き返る・・・と。」

「何?!その秘宝とやらは・・・?」

「この本をご覧ください。このページに、その手がかりらしき物が。」

そこに書いてあったのは、ゲンガーの手紙とまったく同じだった。
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続く