一人ぼっち

第十四話 「秘宝」後編




「ここか。」

ミュウツーとウィンは木の上を見上げる。そこのてっぺんに大きな家がある。
そして、木の上の家に入っていった。
入ったミュウツーとウィンはすぐに本をあさり始める。
すると、ウィンは童話を見つける。その童話のタイトルは「四つの守り神」だった。
それを聞いたミュウツーとリザードンは、その本をウィンと一緒に読み始めた。

~一人ぼっち~
第十四話 「秘宝」 後編


ー昔昔、大空の中、四人の守り神が住んでおりました。
その守り神は、「私が一番えらい。」「いや、私だ。」と言い合っていました。
ある日、四人の守り神の前に、大きな大きな太陽が現れました。
太陽は守り神たちの位置を決めました。
そして、皆をまとめた名前をも決めました。
守り神は、「太陽が一番えらい」と言い張りました。
今でも、守り神はいます。
多分、地球がなくならない限り、永遠に皆を見守っているでしょうー

「ここからやぶれてる・・・。」

「守り神の位置・・・。まとめた名前・・・。今でもいるんだ。守り神は。」

リザードンは小さな声で・・・。

「方・・・角?」

「?」

「方角じゃない?まとめた名前も東西南北だし、位置って言うのもつじつまが合う!」

それを聞いたミュウツーは手紙を持って、ウィンとその場を後にする。
ミュウツーは西へと走っていった。

「西?!」

ウィンはミュウツーとやっとの思いで追いついているくらい必死で走っている。
そして、走りながらミュウツーは暗号の答えを言った。

「四つの守り神、つまり方角。赤の目って言うのは太陽。眠ると言うのは沈むと言う意味、太陽は東から昇って西にある。そして、赤の目、太陽が見えるときは洞窟に入るなってことだ。
青の目は月。つきが消えると言うことは夜が明けて、朝になるということ、朝になると、秘法は消えてしまうと言うことだ。」

「なるほど~。でも、方角なんて分かるの?こんな森だけど。」

「リザードンの家に時計があった。今は夕方の5時半。だから、太陽の見えるほうに走ればいい。」


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「ふぅ。秘宝・・・か。」

コーヒーを飲んでいるリザードン。
そして、先ほどの本を直そうとした時・・・。

「まて。」

リザードンの前に現れたのは、二人の科学者。ミュウツーを作った人間だ。
一人は拳銃をリザードンに突きつけ、もう一人は一つの黒いモンスターボールを持っている。
科学者は拳銃をさらに近づけ、リザードンに問いかけた。

「言え。この暗号の答えを。」

「い、言わないぞ!」

「・・・そうか。それも良かろう。」

すると、もう一人の科学者が黒いモンスターボールを投げる。
すると、一匹のポケモンが現れるのだった。

「行け。ルカリオ。」

ルカリオはとっさに目を紫に光らせる。それを見たリザードンも、目が紫に光ってくる。
そして、リザードンは操られたように、暗号の答えを言うのだった・・・。


続く