一人ぼっち

第3話 「森の楽園」

ミュウツーとピカチュウがしばらく歩くと、森へと入っていった。
ミュウツーはあたりを見回しながら歩いている。
ピカチュウがぴたっと止まってミュウツーに言う。
「・・・。ここが僕の家だよ。」



~一人ぼっち~
   第三話 「森の楽園」

「ここが・・・。」
ミュウツーは唖然としている。まるで楽園。
上からのぞいている太陽、完全に透けて見えるほどきれいな湖。
そして何より、ピカチュウやライチュウたちがたくさんいる。
しばらくすると、木の上からライチュウが飛び出してきた。
どうやら、このライチュウが森の管理人らしい。
「やあ。どうも。」
ライチュウがにっこりと笑う。するとミュウツーはあのことを思い出した。
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「何・・?あのポケモン・・・。」
「まぁ。気持ち悪いわ~・・。」
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「・・・。」
ミュウツーは黙っている。するとライチュウはそれを心配している。
「どうしたんだい?」
ミュウツーは、ライチュウたちに今までのことを話した。






「そんなことがあったのか・・・。」
全員がいつの間にか座って聞いていた。ミュウツーは続けて言う。
「だから・・・。その二人に聞きたいんだ。
何故俺は生まれてきたのか・・・って。」
ピカチュウは目をつぶる。
そしてしばらくして目を開けた。
そしてミュウツーの左の肩を見ていた。
「だから左腕が・・・。」
何秒か目をつぶって黙っていたが、しばらくしてからライチュウが立ち上がる。
そして大声で全員に聞こえるように叫ぶ。
「よし!飯だ~!今日はミュウツーの歓迎会だ!」
それを聞いたピカチュウたちは、せっせと食べ物を運ぶ。
~10分後~
ライチュウが食べ物をミュウツーの前におく。
「すまないな。こんな食い物しかなくて。」
「いや・・・。俺は生まれたばかりだ・・・。だから味とかはよくわからない・・・。」
そして、全員で何分か食事をして、木の上にある家へと帰る。
管理人のライチュウも、ミュウツーを連れて家の中へ入っていった。



家には、子供のピチュー、母親のライチュウがいた。
母親はにっこり笑って、
「いらっしゃい。」
と言う。そしてピチューはミュウツーに向かって走っていく。
「わぁい!お兄ちゃんだ!」
それを見たミュウツーはおろおろしている。そして母親のライチュウは言う。
「ごめんなさいね。この子、ピカチュウとライチュウ以外は見たことないから・・・。」
しかしミュウツーは少し笑っていたのだった。
そして心の中で・・・。
(俺も・・・。やっと仲間ができたのかな。)


続く