一人ぼっち

第4話 「神秘の湖」

「なぜだ・・・。何故俺は生まれてきた!」
ミュウツーは二人の男をにらんで言う。
「クク・・・。わからないのか?おまえの左腕は無いんだ。失敗作なんだよ!」
「そんなこと分かってる!!何で生まれたのかって聞いてるんだ!!!」
二人はまた怪しげに笑う。そして・・・。
「教えてやろう・・・。お前は・・・・・・・。」


~一人ぼっち~
   第四話 「神秘の湖」

「!」
バサッ!
ミュウツーが起き上がる。どうやら夢だったようだ。
そして、管理人のライチュウが向こうからやってくる。
「おはよう。もう起きたのか。・・・。そうだ。
ライチュウだったら区別しにくいな。私はライ。そして妻はレビア。息子はレオだ。前から森中のピカチュウたちがあだ名を決めているんだ。」
「分かった。」
ミュウツーは立ち上がり、いすに座る。
そしてライが外へ出る。
「もうすぐレビアの朝食が出来上がる。それまで待っていてくれ。」
ミュウツーはしばらく座っていた。それから窓を開けて、外を見る。
ピカチュウやピチューたちが遊んでいる。ミュウツーはそれをしばらく見ていた。
~5分後~
「あら。もう起きてたのね。」
奥の部屋からレビアがなべを持って入ってくる。そして机の上におく。
「レビア・・・さん。」
「あら。もう名前教えてもらったのね。いいのよ。さんはつけなくても。」
そしてミュウツーはなべのふたを開ける。すると、レオが家の中に入ってくる。
「ただいま~。」
レビアはレオのほうを振り向く。そしてレオが手を洗って、いすに座る。
そして三人で朝食をたべた。







「さて・・と。私はレオと一緒に湖に行こうかしら。ミュウツーもくる?」
「いや・・。」
ミュウツーはなべのふたを閉じて言う。
するとレビアはその言葉をきくと、一言いってから外に出た。
「お昼くらいまで外で散歩しててもいいわよ。」
ミュウツーはしばらく座っていたが、もう一度窓の外を見てから外に出る。
近くでピカチュウたちが遊んでいる。そして木の上で遊んでいるピカチュウもいる。
これが仲間なのかとミュウツーは心で思っていた。




「あ!ミュウツーだ!」
「?」
ミュウツーが後ろを向くと一匹のピカチュウが走ってくる。
このピカチュウは、この森へ案内してくれたピカチュウだ。ミュウツーはまだ覚えている。
「あのときの・・・。」
「あ、僕はウィン。」
ピカチュウは名前を言った後、ミュウツーをつれて森の奥へ行く。
すると、そこは湖。いや、小さな海といってもいい。
「すごい・・・。」
ウィンはこのかなり広い湖について説明する。
「この湖は、僕たちのご先祖様が生まれるもっと前からあったんだ。
この水を飲んだら病気が治るって言われてるんだけど・・・。みんなが飲んだらなくなるでしょ?
だから、使わないようにしてるんだ。ご先祖様も多分そうしたんだと思う。でも、入るだけならいいらしいんだ。
この水は特殊な水らしくて。少し汚れると、太陽の光できれいになるんだって。だからこれをお風呂代わりにしてるんだ。」
ウィンは一通り説明すると、突然湖の中に入った。
ザブゥゥン!
「う~ん!やっぱり気持ちいい!」
それを見たミュウツーもゆっくりと歩いて、湖の前で座る。
そして足をつけた。
「・・・。」
疲れが癒される感じ。体中に力が入ってくる。
しばらくすると、ライがやってくる。
「お。ここにいたのか。ウィンも一緒じゃないか。」
ウィンとミュウツーはライの方を向く。
そして三匹はすわる。
しばらく話をしていると、突然空が大きく光りだす。
「な、何だ?!」
三人が上を見ると、大きなポケモンがいた。








      「待っていたぞ・・・。」
      「!」


      続く